2026年3月、Photo AIというサービスは月10万5,000ドルを売り上げていた。
利益は月8万ドル。
日本円にすれば、売上は月1,500万円を超える規模になる。
これだけなら、よくあるAIスタートアップの成功話に見える。
ところが、この会社には少し変わったところがある。
大きな開発チームがいるわけではない。
ベンチャーキャピタルから巨額の資金を集めて作った会社でもない。
作っているのは、オランダ出身のPieter Levelsという一人の起業家だ。
しかも、彼が最初から優秀なAI起業家だったわけでもない。
12年前。
Levelsは実家に戻り、毎月の収入が500〜700ドル程度まで落ちていた。
そこから彼がやったのは、一つの会社に人生を賭けることではなかった。
逆だった。
とにかく大量に作った。
そして、そのほとんどが失敗した。([S1])
最初に稼いだ場所は、YouTubeだった
Levelsの最初の大きな収入源はSaaSでもAIでもない。
YouTubeだった。
2008年ごろ、彼は自分の音楽を宣伝するためにYouTubeへ動画を投稿していた。
当時のYouTubeは、今のように音楽を聴く場所として定着していない。
それでも動画は伸びた。
そこで自分の音楽だけではなく、DJのミックスなども掲載するようになった。
これが「Panda Mix Show」へ成長していく。