Jacques Hopkinsは12年間ピアノを習っても、好きな曲をほとんど弾けなかった
「Piano In 21 Days」というオンライン講座には1万人以上が参加し、累計売上は400万ドルを超えている。
運営しているのは、Jacques Hopkins。
本人によれば、Piano In 21 Daysは近年でも月1万〜3万ドルほどを売り上げている。
ところが、Jacquesはプロのピアニストでも、音楽大学の教授でもない。
本業は電気技師だった。
しかも本人は、自分について「ものすごくピアノが上手いわけではない」と話している。
彼が持っていたのは、少し変わった経験だった。
Jacquesは子どものころから12年間、伝統的なピアノレッスンを受けていた。
楽譜を読み、クラシックを練習し、先生から出された課題をこなす。
それだけ長く習ったにもかかわらず、レッスンを終えたころに自由に弾ける曲はほとんどなかったという。
彼が本当にやりたかったのは、プロの演奏家になることではない。
家のピアノで、好きなポップソングを弾くことだった。
そこでJacquesは、従来とは違う方法を試し始める。
楽譜を完璧に読むことより、コードやパターンを覚える。
曲を構成する仕組みを理解し、必要な部分に絞って練習する。
すると以前よりずっと早く、好きな曲を弾けるようになった。
この時点では、ただの個人的な工夫だった。
しかし後に、この「自分なりの学び方」が400万ドル以上を売る商品になる。
Jacquesが売ったのは、ピアノの演奏技術そのものというより、
*自分が12年間遠回りした末に見つけた「近道」だった。*
電気技師Jacques Hopkinsは2008年から約8年間、会社員として働いた
2008年、大学を卒業したJacquesはエンジニアとして働き始めた。
その後、約8年間を電気技師として過ごしている。
一方で、会社員とは別の収入を作ることにも興味を持っていた。
大学時代に『The 4-Hour Workweek』を読んだことも、そのきっかけの一つだった。
インターネットを使えば、店舗を持たなくても商品を販売できる。
自分が働いた時間と収入を完全に結びつけなくてもいい。
Jacquesは会社員を続けながら、いくつもの事業を試した。
物理的な商品を考えたこともあれば、ブログを作ったこともあった。
だが、本人によれば、Piano In 21 Daysより前に挑戦した事業から得た収益は0ドルだった。
そんな2013年、彼はあることに気づく。
仕事から帰ったあと、本来なら副業を進めなければならない。
ところが、Jacquesは頻繁にその作業をサボっていた。
代わりに何をしていたのか。
ピアノを弾いていた。
だったら、無理に別のビジネスを考えるのではなく、
*「自分が放っておいてもやってしまうこと」を商品にできないか。*
そこで思い出したのが、自分なりに作ってきたピアノの学習方法だった。